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特集 リハビリテーションニード
リハビリテーションと医療報酬
The Fee for Rehabilitation Services.
大村 潤四郎
1,2
Junshiro Ohmura
1,2
1財団法人厚生団
2日本リハビリテーション医学会社会保障委員会
1Kosei-Dan.
キーワード:
健康保険
,
労災保険
,
リハビリテーション関係保険点数
Keyword:
健康保険
,
労災保険
,
リハビリテーション関係保険点数
pp.33-37
発行日 1979年1月10日
Published Date 1979/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104096
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1.リハビリテーションの料金は安すぎる
リハビリテーション(以下,リハと略)の医療報酬は他の医療報酬に比較して安い.昭和48年に自治体病院協議会が70病院を対象に行なった病院部門別原価計算調査の結果によると,理学療法部門の収入は総原価に対してわずか53.4%を占めるにすぎない.
いいかえると,理学療法部門は46.6%の赤字で運営されていたということである.その後の診療報酬の改正によって,この事態はやや改善されたと思われるが,他の科に比較して採算がとりにくい.これはリハが新しく発展した分野で歴史が浅いということ,高価な器械を使用する派手な医療ではないが,人手と時間を必要とする地味な仕事であるということなどによるものであろう.
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