看護学校のあゆみ 日赤女子短期大学・2
戦時救護時代・日清戦役
海川 はるよ
1
,
国分 アイ
1
,
涌井 治子
1
1日赤女子短大
pp.53-58
発行日 1965年4月1日
Published Date 1965/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905443
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前回は赤十字看護婦養成開始時代として,まず明治19年,養成機関である赤十字病院の設立と,その当時の看護婦について述べ,次に養成開始に至るまでの準備のこと,そして明治23年,ナイチンゲール看護婦学校の方針をとり入れて第1回生を採用し養成を開始したこと,さらに明治26年,発展のための養成規則改正に至る,いわば本校の黎明期にのいて述べてきた。
ここで私どもは,この養成開始の時代について,本校教育の基盤となった,養成開始の動機,目的,創設の任にあたった人びとのえがいていた赤十字看護婦のビジョンなどが本校の将来を決定し,校風をつくり,現在に及んでもなおその影響を与えていると思われるいくつかの特徴について考えてみたいと思う。
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