看護学校のあゆみ 日赤女子短期大学・1
看護婦養成開始時代
海川 はるよ
1
,
国分 アイ
1
,
涌井 治子
1
1日赤女子短大
pp.53-57
発行日 1965年3月1日
Published Date 1965/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663905430
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はじめに
この度,医学書院の求めに応じ日本赤十字女子短期大学の歴史をまとめてみることになった。
本校の史実となる記録はもちろん多くの資料として残されているが,日本の看護婦学校の中でも特に古い歴史と伝統を持ち,多くの卒業生を世に送り出した本校の校史を,単に史実の記録にとどめず,現在の時点において,過去の教育についていくつかの観点から考察を加えてみることは,単に本校のみならず多くの問題をかかえ困難に直面している日本の看護教育の実情の中で,特に教育の任にたずさわる者にとって何等かの示唆となるのではないかと思い,本校の教育の中に盛られてきた精神,建学の理念,教育目的,それに伴うカリキュラムの内容,赤十字看護婦に対する社会の評価,そして教育を受けたもの自身の評価なども加えながら,未来の看護教育の理想を求めつつ歴史の跡をたどってみたいと思う。
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