特集 保健婦現代史―そのあゆみとゆくて
第Ⅱ部 私の保健婦ノート
戦時農村保健婦として
高橋 政子
1
1土曜会
pp.76-80
発行日 1967年1月10日
Published Date 1967/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203830
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農民の側に立つ保健運動
昭和15年の晩秋であった。今年,川崎市高津保健所長を停年退職された小宮山新一先生から,産業組合(現在の農業協同組合)の保健医療組織による,農民の側に立っての農村保健運動をすすめる仲間入りをしようではないかと誘いを受けた。
その頃,私は衛生技手として,山形県庁内務部社会課の1室に机を置いて,2回目の農村保健婦短期養成講習会を終え,各町村に就職した50人に近い保健婦の相談にあづかる,いわゆる保健婦指導員の仕事をしていた。
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