連載 看護実践力を育てる技術教育の試み・7
看護系教員全員の参加と学内LANを活用した在宅訪問看護実習
水戸 美津子
1,2
,
桑野 タイ子
1,2
1現:山梨県立看護大学看護学部
2前:新潟県立看護短期大学看護学科
pp.562-566
発行日 1998年7月25日
Published Date 1998/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903809
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はじめに
新潟県立看護短期大学における在宅訪問看護実習は,1996(平成8)年度の場合、1996年4月~1997(平成9)年1月の10か月にわたるものとなった(訪問期間4~11月,まとめ1月まで).この訪問実習をどう展開するかについて,本学の「臨床実習プロジェクト」で,1995年10月から5回にわたり検討し,その後各担当教員に説明会を開催して実施した.
本実習は必修の成人看護学IVとして行なった.目的は,在宅療養者とその家族への援助を通して看護実践能力を養い,看護を総合的に理解することとした.そのため本実習は,専門領域を超えて看護系の全教員が担当し,実習中核病院である新潟県立中央病院に通院する者を対象とした.本学は開学したばかりで,様々な不確定要素をかかえながらも,学生がこの実習を通して病院や施設でのこれまでの学びをさらに深めることを期待した.他の各論実習と訪問看護実習を同時に行なったために,学生・教員ともに困難なことも多く生じたが,訪問終了後の成人看護実習IV(在宅訪問看護実習)事例レポートや教員による訪問事例の報告会(4日間)の結果から,当初の目的はある程度達成されたと考えている.
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