調査研究
臨地実習教育における学習効果と課題
明石 惠子
,
水渓 雅子
,
真田 弘美
,
阪口 しげ子
,
豊田 久美子
,
矢倉 紀子
,
猪下 光
,
内野 幸子
,
滝沢 美恵子
,
浦田 秀子
pp.112-117
発行日 1997年2月25日
Published Date 1997/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903782
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はじめに
わが国では,教育効果やその評価に関する研究はいまだ十分に開発されていない.とりわけ,看護基礎教育における臨地実習は,非常に重要な教育形態であるとの認識にもかかわらず,その教育効果は曖昧な点が多い.その理由として,少なくとも次の2点が考えられよう.1つには,実習では受け持ち患者に対する看護展開能力を評価するため,学生個々の学習内容が異なることである.2つ目には,学生は,教員との関係だけでなく,患者や臨床指導者,コ・メディカルスタッフ,実習グループメンバーなど,実習にかかわるさまざまな立場の人の影響を受けることである.
本稿では,これらをふまえて,臨地実習における学びに対する学生自身の評価からその影響因子を検討したい.
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