連載 臨地実習指導者の役割・1【新連載】
臨地実習指導者の現状と課題
山田 聡子
1
,
太田 勝正
2
1中部大学生命健康科学部保健看護学科
2名古屋大学大学院医学系研究科看護学専攻
pp.600-604
発行日 2013年7月25日
Published Date 2013/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102445
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よりよい臨地実習のために
臨地実習は看護が実践されている現場のダイナミクスのなかで知識と技術を統合させる貴重な学習の機会であり,看護学教育に欠かせない教育方法である。その臨地実習において臨地実習指導者(以下,実習指導者)は,臨床現場での学生の学びを支援する存在であり,患者の療養プロセスと学生の学習プロセス,および看護スタッフの業務とを連結する存在として欠かせない。
しかし,実習指導を担当することを負担に感じる実習指導者や,指導を行うことへの困難感や不全感を抱いている実習指導者の姿が多くの調査結果から浮かび上がっている。そのような負担感や困難感を抱えた実習指導者が少なくないということは,臨地実習に臨む学生のみならず,学生が受け持つ患者にも好ましくない影響が及ぶ可能性を示唆する。
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