調査研究
看護学生が認知した看護教育従事者の対人関係価値
加藤 久美子
1
,
佐藤 美恵
1
,
近藤 益子
1
,
小川 節子
2
,
永田 博
1
1岡山大学医療技術短期大学部
2山陽学園短期大学
pp.118-122
発行日 1997年2月25日
Published Date 1997/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903783
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はじめに
われわれは,看護学生が看護学校ないし医療短大に入学した直後から卒業する直前までのほぼ3年間に,その対人関係価値注1)において以下にあげる特徴的な学年変化を示すことをこれまで明らかにした1-5).
1)他者のためになることをしたり,不幸な人々に助力の手を差しのべるという「博愛」と,他の人々の行動に責任をもち,リーダーになるという「指導」の価値が,学年進行ととも重視されなくなる一方で,他者から理解や親切,思いやりをもって扱われたいとする「支持」や,自分の思うように行動する権利をもち,自分独自のやり方で行動したいとする「独立」の価値は,逆に重視されてくる.しかし,以上のような変化とは対照的に,彼女らの理想とするナース像は,入学当初から卒業まで変わることなくほぼ一定のままである.
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