オピニオン
臨地実習について
遠田 栄一
1
1三井記念病院検査部
pp.1422-1423
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200042
- 有料閲覧
- 文献概要
臨床検査技師教育の現状
臨床検査技師の養成校を大別すると,承認大学と指定校の2つがあり,それぞれの理念で運営されている.最近では多くの指定校が4年制の承認大学に移行していることに加えて,新設大学も増加傾向にあるため,養成校の中心が指定校から承認大学に移行してきている.1958年に衛生検査技師法が定められ,翌年からスタートした臨床検査技師教育は,医療現場の急速な発展や社会環境の変化に伴い何度か改正され,現在に至っている.一方,次世代を担う臨床検査技師の育成は重要な責務と考え,臨地実習を受け入れている検査室でも,養成校によって臨地実習の期間や内容,学生の基礎知識などに差があるため,その対応に苦慮している施設もあるようだ.以下に長年,実習病院として学生を受け入れてきた経験をもとに,臨地実習に対する私見を述べさせていただく.
Copyright © 2014, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.