特集 患者にとって家族とは
いのちは患者さんのいのち,家族のいのち―臨床医のみた患者と家族の風景
小笠原 望
1
1高松赤十字病院内科
pp.511-516
発行日 1992年7月25日
Published Date 1992/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903593
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患者と家族の関係で,学生が困惑している場面を見る.「家族が患者に手を出させない」,このパターンがほとんどである.
まだプロでないからというよりも,患者と家族の中に誰であろうと他人に入って欲しくない気持ちを持っている場合だ.患者自身の意思があったり,家族の抱え込みの場合もあるようだ.反対に学生が実習でかかわりだしてから,びっくりする展開をみせることがある.「家族には想いがあっても,手が出ない」場面を,学生が家族をうまくリードしていくことがある.
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