特集 ペーパー・ペイシェントによる教育方法・教育評価―看護師2年課程通信制実施に関わる教育教材等の開発に関する研究より
紙上患者事例編
成人看護学
事例1:突発的に発症し生命の危機的状況にある患者の看護
キーワード:
危機的状況
,
ドレナージ留置
,
家族支援
Keyword:
危機的状況
,
ドレナージ留置
,
家族支援
pp.935-943
発行日 2003年11月30日
Published Date 2003/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903540
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脳血管疾患は現在,日本における死因順位の第3位を占める重要な疾患である.脳卒中死亡の約6割は脳梗塞で,脳出血は約2割,くも膜下出血は約1割である.脳血管疾患が比較的高齢者に多く発症する中で,くも膜下出血は30代から50代の働き盛りに発症する.
脳・神経疾患の特徴として,意識障害,感覚障害,生命維持にかかわる中枢機能の障害や末梢神経障害等,障害される部位や程度,原因の違いによって多様な症状を呈することがあげられる.経過も,突発的に発症するものから徐々に進行するものまでさまざまである.また,予後も神経障害を残す等,回復後の日常生活に多大な影響を及ぼす.
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