特集 看護師国家試験出題基準の改定
看護師国家試験出題基準(全文)
精神看護学
pp.862-864
発行日 2003年11月25日
Published Date 2003/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903528
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医療の進歩や社会状況の変化に伴い,精神保健医療福祉は施設中心の医療から,地域支援に重点をおいた施策へと大きく変わってきている.したがって,精神看護学の内容も,人々の精神保健の問題から,精神疾患をもつ人の看護,地域で生活する精神障害者への援助,身体疾患をもつ人や強いストレス状況におかれている人の精神の健康問題まで,多様になってきている.そこで,どのような場や状況においても活用できる精神看護学の知識・技術に焦点を当て,系統立てることを試みた.
とりわけ,精神保健医療福祉の領域では,看護師,保健師,医師,臨床心理士,精神保健福祉士,作業療法士,薬剤師,栄養士など,さまざまな職種がチームを組んでケアを提供していくことが多くなってきている,そのなかで,精神の健康問題をもつ人の状態をアセスメントしたり,状況を判断したりすることが看護師に求められることから,精神医学の基礎知識について補強した.今日的な精神看護には,精神医学の知識を用いて,どのような援助を展開できるかが課題になると考えたからである.
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