特集 精神科看護・Ⅰ
—精神看護から精神科看護へ—精神科看護と精神看護の方法論・2
横田 碧
1
1千葉大学看護学部
pp.414-419
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908672
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はじめに
私は学生の時からというより,看護の道へ進もうと思った動機そのものが,「心に触れる看護をしたい」ということであった.以来30年余り,臨床看護婦として,病院の医療相談係(MSW)として,企業内の精神衛生専任保健婦(PSW兼カウンセラー)としてというように,広い領域から入って,次第に「心の看護」に的を絞りながら実践を重ねてきた者である1).そして現在,精神看護学を教える立場になっている.それゆえ,私の「精神看護学」は,多くの人がたどる「精神科看護」から出発して広い意味の「精神看護」へという道とは,反対の進み方をしてきたのである2).
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