特集 教育と臨床の実践的連携をめざして―青森県立保健大学のユニフィケーション
ユニフィケーションの実際
精神看護学領域から
田崎 博一
1
,
藤井 博英
1
1青森県立保健大学健康科学部看護学科
pp.513-515
発行日 2000年7月25日
Published Date 2000/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902286
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ユニフィケーションについて述べる前に,青森県の県立医療機関の精神医療に関するシステムについて説明しておく.総合病院である県立中央病院には精神科の外来診療部門がおかれ,一般外来診療とリエゾン・コンサルテーション活動が行われている.中央病院には精神科の入院病床はなく,入院が必要になったケースについては入院設備を有する精神科医療機関に治療を依頼することになる.県立つくしが丘病院は1976(昭和51)年に設置された350床の精神病院である.6病棟構成で入院治療のほか,訪問看護を含めた外来診療が行われている.つくしが丘病院に隣接して県立精神保健福祉センターが設置されており,ここでは研修事業,調査研究,相談業務のほかに精神科デイ・ケアや外来診療を実施している.中央病院とつくしが丘病院との間は車で30分ほどの距離で,つくしが丘病院に入院している患者の身体合併症については,マイクロバス等を利用して中央病院で診療を受けることになる.
本学のユニフィケーションシステムは中央病院との連携を中心に展開しており,精神看護領域の教員もその活動の一端を担っているが,本稿では,これとは別に展開しているつくしが丘病院でのユニフィケーションについて述べる.ユニフィケーションの定義については前稿で述べられているので省略する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.