連載 だから私はこう書いた 系看著者のフィロソフィー・7【最終回】
─「精神看護学 精神看護の基礎」「同 精神看護の展開」─卒後も看護師を支え続ける,生き延びていくための教科書
武井 麻子
1
1日本赤十字看護大学
pp.241-247
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200714
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「精神科」にとどまらない精神看護学を
社会からメンタルヘルスをとらえていく
─教科書の構成が,「現代社会と心のケア」から始まっていますが,これにはお考えがあったのですか。
武井 私自身の発想として,何かを語るとき,それにどういう意味があるのか,常に問うていきたいと思っています。「精神看護学」にはどういう意味があるのかを考えると,もちろん,精神科での看護だけに規定されるものではありません。社会全体のなかでの「こころの健康」の位置づけ,見取り図を示してから,具体的な看護,ケアについて述べていく必要があると考えてこの構成にしました。
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