特集 看護師国家試験出題基準の改定
看護師国家試験出題基準(全文)
老年看護学
pp.851-855
発行日 2003年11月25日
Published Date 2003/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903525
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専門分野の老年看護学は,対象としての高齢者を理解し,看護の方法について学ぶことを目的としている.急速に進行する高齢社会において,老年看護の重要性と役割が増しているが,高齢者の看護を行うには,高齢者を生物学的,社会学的な変化のなかでとらえ,老いて生きる人々の生活とそれをとりまく社会の視点で高齢者の多様性を理解する必要がある.その理解のうえに立って,さまざまな障害をもつ高齢者の健康と生活を支える看護を実践していくための基本的な考え方や知識・能力を持つことが必要であることから,老年看護学では,以下の3つの目標をあげる.
目標1では,ライフサイクルのなかで老年期をとらえ,高齢者の特徴とその健康生活を理解する能力をみることを目的とした.大項目としては,「老年期の理解」としていろいろな指標から老年期全体を理解するところからはいり,「老年期を生きる人々の特徴」,「加齢に伴う変化」,「老年期を生きる人々の健康」として加齢に伴う変化や高齢者の特徴から個々の高齢者の理解を深め,「高齢者をとりまく社会」として高齢者をとりまく社会の視点から高齢者をとらえることができるように組み立てた.
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