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日本老年看護学会設立20周年記念特別寄稿
老年看護学への期待─老年学の立場から
Future Prospects for Gerontological Nursing Viewing from Gerontology
甲斐 一郎
1,2
Ichiro Kai
1,2
1日本老年学会
2東京大学
1Emeritus Professor of Social Gerontology
2University of Tokyo
pp.5-8
発行日 2016年1月31日
Published Date 2016/1/31
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1.はじめに
日本老年看護学会(以下,老年看護学会)の設立20周年,まことにおめでとうございます.老年看護学会が順調に発展されておられることは,同じく「老年」を標榜する者としてご同慶の至りである.
筆者が責任者を務めている日本老年学会(以下,老年学会)は,わが国の老年学領域の学会の集合体として1959年に設立された.2009年には老年看護学会も加入し,現在は7学会(表1)から構成されている.老年看護学会の会員のなかには老年学会をまだよくご存知ない人がおられるかもしれないことから,念のために説明すると,2年に1回,7学会合同の老年学会総会を行って,老年学領域の学会間の学際的な交流と社会に向けての情報発信を行っている.
本稿では,釈迦に説法の感がないわけではないが,老年看護学に対する老年学からみた期待に関して私見を述べ,後半では,老年看護学会を含む構成学会の協力を得て,老年学会が行ってきた学際的プロジェクトについて報告を行い,今後,ますます老年学領域における協同をお願いすることにする.
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