特集 クリティカルシンキングのスキルを育てる
第2部 看護教育にクリティカルシンキングをどう活かすか
継続教育におけるクリティカルシンキング能力開発への取り組み
荒金 郁代
1
1大分医科大学医学部附属病院看護部
pp.978-985
発行日 2002年11月30日
Published Date 2002/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903318
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はじめに
医療構造の変化や医療訴訟の増加など,社会的背景の変化に伴い,臨床の看護場面において,専門的なクリティカルシンキング能力の必要性はますます高まっている.例えば国立大学附属病院では独立行政法人化を目前に控え,組織で働く人々がクリティカルに思考できるか否かが,病院の生き残りを左右するといっても過言ではない.
当院看護部では,スタッフの臨床看護実践能力を「新人」「一人前」「中堅」「大分医大プライマリーナース」の段階で位置づけている.そして看護過程を基盤に置き,看護師のクリティカルシンキング能力の向上を目指した継続教育を行っている.
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