特集 問いなおす看護教育
非看護系教官の観点からみた看護専門基礎教科のより望ましい講義とはどのようなものか―講義評価の計り方を含めて
内藤 恭久
1
1浜松医科大学病理学第一講座
pp.440-444
発行日 2001年6月25日
Published Date 2001/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902514
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
現在,看護学校は大学院を筆頭に4年制大学・短期大学・看護専門学校・准看護婦(士)養成学校があり,その多様性は他の自然科学系学部に類を見ない.この経緯は創成期以来の複雑な歴史に遡るが,この点に関しては先人のすぐれた研究論文があり,筆者の任ではないので割愛する1~4).
本稿は,筆者が非看護系の非常勤講師として9年余り看護専門基礎教科(以下,基礎教科と略す)のうち解剖生理学と病理学の講義に携わる中で感じた疑問を整理し,文献的検討を含め5,6)現在,基礎教科の解剖学・生理学・病理学(以下,基礎3教科と略す)について,看護カリキュラムの中での位置づけと求められる講義について,次の3点がその問題点として指摘されている.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.