学生の広場
指導教官から
藤明 朱美
1
1国立病院医療センター付属看護学校
pp.189-190
発行日 1983年2月1日
Published Date 1983/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919786
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妄想を持った患者さんで,問題なのは妄想だけではない.Tさんの場合,自己臭漏洩という,やや特殊な,思春期から青年期に多い妄想症状が表面にでていた.
門井さん,内藤さんたちは初め,そのにおいを気にするなと説得していたが,交換日記および一緒の外出という働きかけをとおして,1つは,Tさんの心のなかにいくらかでも入り込み,Tさんの内面的な支えとなることができた.その結果,Tさんの視野も広がり,症状もかなり安定し自信を回復してアルバイトするところまでいった.
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