境界領域/知っておきたい
障害・健康の計り方
赤居 正美
1
1国立障害者リハビリテーションセンター病院・研究所
pp.280-283
発行日 2009年3月25日
Published Date 2009/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101475
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■はじめに
障害・健康をどう計るかということは通常,医療行為の有効性を議論する場合に問題となる.すなわち臨床医は診断に基づき,その時点で最善と判断した治療手段を実行し,良好な反応・経過を得ようとする.この時,医療介入の効果を計るものがアウトカムであり(図1),医療介入による健康状態の違いを前後で比較する1).
アウトカムに代表される評価尺度を用いて統一的な扱いをすることで,治療や医学的介入の質,有効性を定量的に評価することができる9).実行された医療介入のもたらす効果判定の中心となる考え方である.
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