看護教育研究
臨地実習時の学習態度の評価にみる看護婦の経験年数による差異
花田 妙子
1
,
白石 令子
2
,
小林 めぐみ
3
1熊本大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程
2宮崎県立病院
3健康保険人吉総合病院
pp.765-770
発行日 2000年10月25日
Published Date 2000/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902357
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
現在看護学生には,大学の指導者と臨地実習施設の臨床指導者の指導を受ける機会に加え,受け持ち患者の担当看護婦と打ち合わせをしたり,一緒に援助や処置をする機会もある.それらの機会は学生にとって,看護技術を応用し,患者に適した援助を構成,実施する学習の場として重要である.
学生は臨地実習で,患者の病状や治療,心理社会的情報を得て,必要なケアを見出すことを学習する.この中でフィジカルアセスメントを含む看護アセスメントの基に行われる援助,患者の反応による看護効果の評価等を学習し,その結果,さらに工夫しなければならない援助について学ぶことになる.したがって,受け持ち患者への援助を一緒に行う看護婦の実践力および指導的関わりは,看護学生の臨地実習における学習効果の一要素ではないかと思われる.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.