特集 Clinical preventive service 外来で行う予防医療
読みやすく,利用しやすい患者教育教材の作り方―Self-Directed Careプログラムと教材の開発
森山 美知子
1
1広島大学大学院保健学研究科保健学専攻看護開発科学講座
キーワード:
慢性疾患
,
疾病管理
,
セルフケア
Keyword:
慢性疾患
,
疾病管理
,
セルフケア
pp.974-979
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100473
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Question & Answer
Q1:人の行動変容とその継続に最も影響を与えるパーソナリティ要因は?
A1:自己効力感である.
Q2:標準的な教育プログラムを作成するために必要なことは?
A2:診療ガイドラインなどを参考にして,EBMベースで行うこと.
慢性疾患ケアモデルの開発
慢性疾患管理(Disease Management)―これは生涯をとおしたヘルスサポートであり,一次予防から三次予防,つまり,ヘルスプロモーション(健康増進)と疾病予防を含む.これは,健康診査後の指導や急性増悪時の退院指導がほとんど外来や地域に引き継がれることなく,ライフイベント(個人や家族の成長発達に応じ生活のなかで起こるさまざまな出来事)やパーソナリティ特性・その人の属する社会経済的階層による行動特性を考慮した持続的なアプローチが行われてこなかった反省から生まれた(図1)1).
慢性疾患管理は図2に示す段階と要素を含むが,このなかでもとくに重要となるのは,「働きかけ/介入」部分の患者の行動変容を促すプログラムの作成と実施である2, 3).
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