Scramble Zone
日本における看護教育研究の方向性
池松 裕子
1
1国際医療福祉大学
pp.675-680
発行日 1998年8月25日
Published Date 1998/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901901
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はじめに
看護教育に関する研究は,日本でも早くから取り組まれており,日本看護協会主催の学会においても教育分科会が設けられ,毎年全国から多くの研究成果が報告されている.しかし,全体的に見て,一時的な報告が多く,普遍的な知識を生み出すための概念化された研究はこれからといったところであろう.看護婦として求められる能力を効果的に育成するためには,現存するあらゆる学問分野の知識を活用し,緻密にデザインされた研究によって導き出された知見を適用することが望まれる.今回,看護教育研究国際会議(1993年に第1回が開かれ,1998年11月にタイで第2回が開催される予定)の決議要旨を翻訳して紹介するのに添えて,筆者の米国留学での体験を含めながら,日本における看護教育研究の方向性を考察したい.
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