Scramble Zone
―第1回看護教育研究国際会議決議要旨より―看護教育研究の国際協力を目指して―世界的にかわりつつある看護教育のための青写真
池松 裕子
1
,
Joyce J. Fitzpatrick
2
1国際医療福祉大学
2Case Western Reserve University
pp.670-675
発行日 1998年8月25日
Published Date 1998/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901900
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はじめに
看護教育は看護の将来を築き上げるために欠かせない役割を担っている.教育は世界中のすべての看護の専門職(臨床看護婦,管理者,教育者,研究者)を育成するために非常に重要であり,最終的には患者/クライエントへのケアの向上にもつながる.世界中が変化し,国際間の関係が深まりつつある現在,看護教育は国際的な展望をもたなければならない.看護教育者は,自分たちの学生が将来人びとの健康上のニードを満たすために十分な教育を受けているかどうか,常に現行の教育内容を吟味し,さらに発展させ,絶えず新しい教育目標,教育内容,および教育方法を導入する必要がある.
新しい課程と教材を発展させる方法のひとつに研究がある.看護教育研究国際会議(1993年10月,Bolzano, Italy)では,看護教育研究が増大される必要があることが強調された.看護教育研究の世界的な発展に貢献するため,本科学委員会は,会議での発表者全員の提案に委員会の助言を加え,本会議録としてここに発表する.この会議録は看護教育研究の未来へ向けての枠組みとなるべきものである.この中では特に,知識と知識の間にあるギャップを埋めるためと,看護教育研究の将来の世界協力へ向けての舞台づくりのため,重要な鍵となる点が論じられている.この会議録によって読者の間に看護教育研究のための目標が定められ,将来のための基盤が築かれるであろうことを確信している.
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