グラフ
受ける側から伝えたいケアの技術
pp.583-585
発行日 1998年8月25日
Published Date 1998/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901879
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6月27日,淑徳大学千葉キャンパスで開催された「第8回淑徳大学社会福祉学会」(長谷川匡俊会長)で講演した小山内美智子さん.「大学で教えられたことがすべてと思ってはいませんか? それでは自分たちはいつも高いところにいて一方通行です.学校では(障害のある人に)『してあげる』ということしか教えていない.それは思っていることを言わない,言ったら嫌われるだろうと思っている.私たちにも責任があるのですが」と,学生たちに語りかけた.
小山内さんは,札幌いちご会会長,97年4月より宮城県看護大学客員講師をつとめる.一児の母.13年前,脳性マヒで両手が使えず,歩くのも不自由な小山内さんが出産をした時,道内では彼女のニュースが飛びかい,一躍,時の人になった.それから歩んだ道のりは何冊もの著書につづられている.中でも,昨年出版された『あなたは私の手になれますか―心地よいケアを受けるために』(中央法規出版)は,各地の介護・看護学校でサブテキストとして読まれ,学生たちに確かな感動をもたらしている.
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