研究会レポート シンポジウム
乳幼児の保健指導をよりよくするために受ける側の意見を聞く
網野 芙佐子
,
坊城 中子
,
星野 清子
1
,
須藤 利恵子
2
,
及川 ふみ
3
,
前田 アヤ
4
1王子保育園
2調布保健所
3東横学園二子幼稚園
4東京都支部教育
pp.50-56
発行日 1965年10月10日
Published Date 1965/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203484
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司会 私たちはいつも健康増進とか,疾病予防とか,健康回復というような旗印をかかげて,家族の健全な家庭づくりからひいては社会の健全な発展というものを望んで働いているわけですが,本日は乳児健診や3歳児健診などで乳幼児の保健指導をする場合に,保健婦としてはどんな態度でのぞんだらよいのかということを知るために,そういう指導をうける側が,実際にはどんなふうにとりいれて育児に当たっていらっしゃるか生の声をうかがいたいと思いこのシンポジウムを企画いたしました.だいたいお母さん方も乳児の間はいっしょうけんめい健康のことを考えていらっしゃるようですが1年をすぎるとなんとなくほっとしてしまわれます.また保健婦のほうもほっとしてしまいがちで,この時期には不慮の事故,特に溺死や交通事故が多くなっています.また非行少年の問題でも,もう少し小さい時期の養育がたいせつであるといわれています.そこで,このようなたいせつな時期の子どもたちの問題を毎日とり扱っている立場の方,また実際に育てられた方にそれぞれの立場でのご意見をうかがいたいと思います.そして最後に及川先生の助言をいただきたいと思います.
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