事例からみた産科医療事故・最終回
助産婦(看護婦)側の受ける障害
大村 清
1
1大村産婦人科
pp.244-245
発行日 1976年4月25日
Published Date 1976/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205025
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【まさかと思われる医療側の障害例】
例1:経験20年余のベテラン助産婦,最近,全身の倦怠感を感じ出した。年齢のためかと思う一方,まだまだ衰える年齢でもなく,体力は十分あると自負していたが,若い看護婦などから「どうも顔色が悪いようだわ,主任さん」 「少し黄色味かかっていないかしら,主任さんの肌」など,何回も言われると,どこかに悪いところでも……という気になり,内科で受診することになった。
それから2か月,なかなか決心がつかず過ごしたが,ある日どうにもならないほど疲れ,ついに入院,検査の結果,肝炎と判明。結局4か月の入院となり,その後通院しながらなお治療している。
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