看護基礎教育改革への助走 看護技術の視点から基礎教育を見直す
第2部 基礎教育のもう1つの視点と可能性
看護婦3年課程における基礎看護技術教育の実態
石黒 順子
1
,
川人 しのぶ
1
,
倉林 美由紀
1
,
田中 幸子
1
,
宮澤 純子
1
,
柳 節子
1
,
林 千冬
1
1群馬大学医療技術短期大学部
pp.953-960
発行日 1997年11月30日
Published Date 1997/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901729
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はじめに
全日制の看護婦3年課程は,1996(平成8)年4月現在で全国に580校あり,これらの学校種別や設置主体,規模などはさまざまである.しかし看護系の一短期大学に在学している私たちは,これまで自校以外の教育内容や環境について知る機会はほとんどなかった.
臨床実習を経験する中で私たちは,基礎看護技術の重要性を改めて感じ,他校ではどのように基礎看護技術教育が行なわれているのか強い関心をもった.しかし文献検索の結果,現在のカリキュラムとなった1990(平成2)年以降,基礎看護技術教育の実態に関する全国的な調査研究は行なわれていないことがわかった.そこで私たちは,全国の全日制の看護婦3年課程をもつ学校を対象に,基礎看護技術教育の実態と,学校種別,教育環境などとの関連を知ることを目的とする質問紙調査を実施した.
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