看護基礎教育改革への助走 看護技術の視点から基礎教育を見直す
第2部 基礎教育のもう1つの視点と可能性
体位変換を行なう際の看護者に負担のかからないベッドの高さと姿勢
葭田 美知子
1
,
城 美奈子
2
,
矢野 理香
3
,
平田 雅子
4
1老人保健施設かみつが
2札幌麻生脳神経外科病院
3天使女子短期大学
4神戸市看護大学短期大学部
pp.946-952
発行日 1997年11月30日
Published Date 1997/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901728
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はじめに
人間がいったん健康を害し,自分の身体を自分で動かすことが困難になった場合に,身体を動かすということは,精神・生理機能を維持するためになくてはならないことである.そこに看護者として求められるのが,患者の安全・安楽な体位変換の技術である.
体位変換の技術が使われる時の看護者・患者の身体の特徴は,まさに“人の身体の特徴は柔らかさと丸みがあり,関節によってさまざまな動きを作り出すことから,身体の固定と把持のしづらさを作り出している”のである.このことから,体位変換の技術はこの特徴を克服しながら行なわれなければならない.
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