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—看護婦養成カリキュラム改正される—総時間数3000時間に短縮(3年課程)
pp.299-307
発行日 1989年5月25日
Published Date 1989/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908659
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保健婦・助産婦・看護婦の養成カリキュラムが改正され,さる3月1日に厚生省から発表された.厚生省令として定められている「保健婦助産婦看護婦養成所指定規則」は,1968年に改正されて以来20年ぶり,准看護婦教育カリキュラムにいたっては1951年以来38年ぶりに改正されたことになる.看護職者をとりまく環境は,人口の高齢化や疾病構造の変化,医療の高度化,在宅医療の推進など大きく変化してきており,看護業務も変化してきていること,さらに各養成施設では現行の指定規則に定められた科目以外の教科を設け,教育が過密になっているなどの問題があった.そこで時代に対応でき,しかも社会のニーズに応えられる新しいカリキュラムの改正が待たれていた.
看護婦教育カリキュラムでは専門基礎科目や専門科目の再編が行なわれ,老人看護学が新たな科目として登場,臨床実習についても従来の学内実習や演習などは講義の時間に含め,実習は直接患者に接する実習のみとすること,総時間数が3000時間に短縮されるなどの改正がされている.
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