連載 大地を踏みしめて・1【新連載】
新年度に向かっての学校運営
関根 龍子
1
1国立療養所東京病院附属看護学校
pp.314-317
発行日 1997年4月25日
Published Date 1997/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901604
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4月の入学生から新しいカリキュラムがスタートします.一昨年から昨年にかけて「看護職員の養成に関するカリキュラム等改善検討会」のメンバーとして検討をしてきた私ですが,検討会の報告書が1996年3月28日に出てからは,どのようにこの内容が国として基準化されるのか,方向の見えぬまま自校のカリキュラムの検討作業をすすめて来たように思います.官報告示されたのは1996年8月26日と大変遅く,私の学校でも事業計画の中に,予算として考えなければならない内容については遅れ,いまなお施設整備では頭を悩ましています.しかし,振り返ってみると,夏休みを返上して,カリキュラムの構築に専念した教員のエネルギーには凄いものがありました.“学校独自の裁量で各養成所が魅力あるカリキュラムづくりを”という主旨をうけて,現行のカリキュラム評価を実施しながら教育理念,カリキュラムの概念枠組みを整理し,教員全員で教育課程を創り上げたのですから.大変ではありましたが,それを上回る充実感を味わった日々でした.
さて,新学期です.新入生を迎えるにあたり,学校の運営をどのように考え,計画・実施していけばよいか,また在校生への心配りは,教員同士の意志統一,講師会議の開催の準備と作業が山程あります.
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