特集 今日の学校保健
学校保健の組織と運営
瀧澤 利行
1
1茨城大学教育学部
pp.12-15
発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100779
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21世紀における国民の健康づくりを担う包括的活動としての公衆衛生は,「健康日本21」の基本デザインにおいて明らかなように,人々のライフサイクルの全域にわたるいわゆる「生涯保健」の理念を前提とする.そのライフサイクルにおいてきわめて重要な時期となる学童期から青年期での公衆衛生のフィールドとなる学校保健の基本原理や組織と運営の実態は,公衆衛生全般の動向の中で,必ずしもよく知られたものであったとは言いがたい.
本稿では,学校保健が公衆衛生活動としてどのような特徴をもっているか,また学校が有する社会的機能である教育と公衆衛生との関係について,その組織と運営の原則や課題に焦点を絞りながら論じていくこととする.
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