連載 看護学校管理・運営のための12のポイント・ポイント4
学校運営の中心はカリキュラム
鮫島 陽子
1
,
江川 万千代
1
1遠賀中間医師会立遠賀中央看護助産学校
pp.605-611
発行日 2013年7月25日
Published Date 2013/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102447
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
看護学校運営で重要なのは,教育課程の構築とその運営にあるといえる。ミッションやビジョン達成のためにはどのような教育内容が必要か,保健師助産師看護師学校養成所指定規則に示された基準を念頭に,現代学生の特徴や,社会や設置母体のニーズと制約も考慮しなければならない。教育内容を抽出しても,実際に教授できる人材がいない,あるいは伝えることができない,教材が整わないということでは,魅力あるカリキュラムとはいえない。
教育課程を考えるには,医療や看護の未来を考慮しつつ,現実をふまえた広範な知識や学習が求められる。3年間学んだときに何を身につけて,どのような卒業生に育ってほしいかを明らかにすることによって,何を教育内容とするか明確になってくる。さらに学ぶ人がこれを学んだら,このようになるとイメージできることも大切で,そのことが魅力あるカリキュラムにつながると考える。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.