特集 POSの輪を広げよう―第17回日本POS医療学会報告
一般演題Ⅳ
個別的な問題点を明確にする上でのデータベースの効果―糖尿病患者に使用試みて
板屋 聡子
1
,
藤里 美子
1
,
藤本 明子
1
,
矢原 麻佐美
1
,
正木 光代
1
1山口大学医学部附属病院看護部
pp.1090-1092
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901263
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はじめに
当科における糖尿病患者からの情報収集は,院内共通の問診表と,当科独自の糖尿病に関する知識と学習効果を判定するチェックリストを使用して行なっていた.しかしこれだけでは,患者の個別的な問題点が明確になりにくく,患者自身も自分の問題点が自覚できないため,教育の効果があがりにくいと感じていた.
そこで,新たに糖尿病用のデータベースを作成し,改良を加えた問診表を糖尿病患者に使用したところ,情報不足が補われ,患者自身も自分の問題点を自覚し,目標設定ができるようになった.指導内容も充実し糖尿病の教育効果もあがった.このデータベース作りについて報告する.
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