特集 クオリティオブライフとPOS―第16回日本POS医療学会報告
一般演題Ⅱ:POSと患者ケア
看護婦の意識変革によるPOSの展開を試みて―患者が立てた目標に沿って
矢原 麻佐美
1
,
口羽 咲枝
1
,
手島 慶子
1
,
品田 真由美
1
,
長尾 昭子
1
,
藤本 明子
1
,
正木 光代
1
1山口大学医学部付属病院
pp.991-992
発行日 1994年11月30日
Published Date 1994/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900990
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はじめに
当科では,POS方式による記録が看護の質の向上につながると考え,この方式を導入している.現在はNANDAの看護診断を用いて問題リストをあげ,目標,計画を立て,1週間以内に評価を行なう体制ができている.毎朝のカンファレンスでは,問題リスト,目標,計画の検討を行ない評価をしている.
しかし,患者サイドに立った目標,計画であると考えケアを行なっていたが,看護の効果があがらない事例に遭遇した.私たちは,現在行なっている看護展開に問題があると考え,何度もカンファレンスを行なった.その結果,患者中心の看護を目指してはいたが,実際には患者の参与しない援助を行なっていたことに気がついた.そして,看護婦の援助に対する意識の変革の必要性を知った.
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