連載 看護にとっての経営学・4
ビジョンを明確にし,「マグネット病院」にしよう
青木 菜穂子
1
,
松村 啓史
2
1トータル ライフケア プロモーション
2テルモ株式会社 経営企画室
pp.80-83
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100696
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ビジョンを明確にすると,患者満足度は上がる!?
人を引きつけるマグネット病院とは,患者が集まり,職場が活性化していて,看護師が辞めない病院です。米国で有名なクリーブランド・クリニックの謳い文句は,「看護師の定着率が良い」ということです。これを見た患者さんは,安心してこの病院を選びます。つまり,看護師が辞めない病院では,看護師がきっと満足して仕事をしているだろうから,患者サービスもよい病院だと判断されるのです。
今,医療現場では看護師の離職問題が大きく取り上げられています。離職については,ただ少なくするための表面的な状況対応だけでは解決できません。病院に看護師を引きつける「マグネット能力」をつけることが大切なのです。では,その「マグネット能力」をつけるにはどのようにすればよいのでしょうか。その答えは,小手先の対応を積み重ねるよりも明確な「ビジョン(旗)」を掲げ,実践することにつきます。
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