連載 学生のための看護診断入門・14(最終回)
清潔隔離中の神経芽細胞腫患児の看護診断
田畑 裕子
1
,
堤 由美子
1
,
中馬 成子
1
,
中俣 直美
1
,
三浦 陽子
1
,
別府 博子
1
,
柴田 恭亮
1
,
鹿島 友義
2
1鹿児島大学医療技術短期大学部看護学科
2国立南九州中央病院
pp.446-452
発行日 1995年5月25日
Published Date 1995/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901121
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今回の事例は,3歳8か月の神経芽細胞腫(Stage IV A)の男児である.治療法の進歩により神経芽腫の予後は飛躍的に向上したが,Stage IVAにおける長期生存率は30~40%といまだ不良である.また,治療が強力かつ長期にわたるため,その間患児に与えられる身体的・精神的・社会的な弊害は図りしれないものがある.また,家族も患児の入院により,それぞれの役割変更を余儀なくされている.
学生の実習範囲内でこれらの問題すべてをケアしていくことは非常に困難である.しかし,限られた実習時間の中で学生は,自分の行なっているケアの1つひとつが,小児の成長発達に大きく影響することを学ぶ必要がある.
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