連載 学生のための看護診断入門・3
直腸癌術後患者の看護診断
中俣 直美
1
,
堤 由美子
1
,
中馬 成子
1
,
三浦 陽子
1
,
別府 博子
1
,
柴田 恭亮
1
,
鹿島 友義
2
1鹿児島大学医療技術短期大学部看護学科
2国立南九州中央病院
pp.408-412
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900850
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我が国でも食生活の欧米化に伴い大腸癌が増加しつつあり,その中で,53.8%は直腸癌である.直腸癌の手術は,患者の日常生活を考慮してできるだけ肛門括約筋温存手術が行なわれるが,癌の存在部位によってはストーマ造設が避けられず,そのストーマ造設であるMiles術を受けた患者の身体的・心理的苦痛は大きく,術後抱える問題も様々である.
学生が初めての臨床実習で,ストーマ造設に伴う患者の社会的立場や心理状態,その他様々な問題にまでまんべんなく目を向けるのは難しい.しかし,健康問題に対する反応が多岐にわたって生じる患者を受け持つことは,学生にとって患者を全体的にとらえることの必要性を学ぶよい機会になるのではないだろうか.
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