連載 法と医療のはざまで[11]
看護学生の臨地実習と法的責任
飯田 英男
1
1関東学院大学法学部
pp.950-951
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100574
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厚生労働省は平成15年3月に「看護基礎教育における技術教育の在り方に関する検討会報告書」(以下,報告書;http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/03/s0317-4.html)を発表したが,その中で「学生の臨地実習に係る保健師助産師看護師法の適用の考え方」を明らかにしている。
看護学生が行なう臨地実習の法的根拠については,かねてから問題とされていたが,このたびの報告書により監督管庁の行政解釈が明らかにされたことは,学生の教育指導に当たる看護師学校養成所はもとより,実習施設の関係者にとっても好ましいことと思われる。しかしながら,臨地実習をめぐる学生本人,学校養成所の実習指導教員,実習施設の実習指導看護師らの法的責任については,必ずしも明確にされているとはいえない。そこで,これらの問題を中心に若干の検討をしてみたい。
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