連載 学生のための看護診断入門・4
排尿障害のある糖尿病患者の看護診断
別府 博子
1
,
堤 由美子
1
,
中馬 成子
1
,
中俣 直美
1
,
三浦 陽子
1
,
柴田 恭亮
1
,
鹿島 友義
2
1鹿児島大学医療技術短期大学部看護学科
2国立南九州中央病院
pp.488-492
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900868
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1991年度の厚生省「糖尿病の疫学に関する研究班」の報告によると,わが国の糖尿病の有病率は「40歳以上の10人に1人(9.65%)」という注目されるデータが出されている.このデータから,推定患者数は従来見積もられていた値の約3倍,600万人となる.厚生省では,糖尿病を悪性新生物,脳血管障害,心疾患に続き第4の成人病と位置付け,糖尿病予防キャンペーンも開始された.
こうした状況から,医療現場において必然的に長期の継続的なコントロールを必要とする糖尿病患者と接し,看護していく機会がますます増加するものと思われる.学生の臨床実習場面でも然りで,そのためにも糖尿病の看護診断は,スタンダードなものとして捉えておいたほうが良いものと考える.
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