特集 [看護診断]への問いかけ
最近の米国における看護教育の動向と臨床判断―大阪大学におけるゴードン博士の講演より
大谷 英子
1
,
清水 安子
1
,
中嶋 有加里
1
,
鎌田 佳奈美
1
,
田中 結華
1
,
松木 光子
1
1大阪大学医学部保健学科看護学
pp.267-272
発行日 1994年4月25日
Published Date 1994/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900818
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はじめに
最近,わが国では次々と4年制看護大学が設立され,看護教育においても何が重要か見直す時期に立たされています.そのような折,1993年9月24日に大阪大学においてマジョリー・ゴードン博士(ボストンカレッジ看護学部教授)をお招きし,「最近の米国における看護教育の動向」について講演会を開催しました.
講演は,NLN(全米看護連盟)の「教育プログラム評価の基準とガイドライン」に沿って看護教育をめぐる変遷をまとめており,特に近年米国で注目されている「臨床判断(clinical judgement)」の教育に関連して「批判的思考」に焦点をあてています.「批判的思考」の重要性とその教育方法,看護診断とのつながり,今後の方向性など多くの示唆と課題を私たちに投げかけられたように感じました.ここでは,講演内容を要約し報告いたします.なお,誌面の都合上臨床実習の評価など一部割愛しました.
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