海外だより
米国における小児外科の最近の動向
平井 慶徳
1
1順天堂大学小児外科学講座
pp.962-965
発行日 1971年6月20日
Published Date 1971/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205383
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昨年暮もおしつまつた12月末に帰国し,やつとあわただしいが活気にあふれた東京での生活に慣れてきた私のもとに,編集者から表記のような題で何か書くようにという依頼があつた.米国における小児外科の最近の動向といつても,ここ2〜3年は太平洋が時間的に急速にせまくなり,日米両国小児外科医の交流がさかんになつたためと,わが国の小児外科の急速な発展が,一般水準および施設設備などはさておいたとしても,内容的には,ある程度比肩しうる所まで向上している施設が存在するようになり,さらには先天性胆道閉塞症やHirsch-sprurg氏病等に関しては世界をリードするところにまで充実してきていることなどによつて,とりたてて目新しい動向もないように見られるが,私の目についたままを報告し責を果したいと思う.
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