特集 拡大する看護の役割—看護専門分化の方向を探る
最近のアメリカにおける看護専門化の動向
松木 光子
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.45-53
発行日 1978年1月1日
Published Date 1978/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918300
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はじめに
昨年のICN東京大会で,なかでも印象に残ったのは,看護がプライマリー・ヘルス・ケア(Primary Health Care)へ拡大していっていることであり,また,それぞれの国はその民族に見合った看護パターンをとるものの,専門職としての看護の発展に努力していることを確認し合ったことであった.
特に,北アメリカの動きにはまさにinnovation(革新)と呼ぶべきものがあるように思われる.このうち,米国の看護役割の変化については既に一昨年から報告1-4)しているのでご参照願いたいが,この米国の変化に至る道程には種々の迷いと論争があったものの,現在では公衆への寄与を深めるものとしてその変化を受け入れており,また,論争はあるけれども看護専門化の流れを示すものとしての見方もある.
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