教室紹介
大阪大学/大阪医科大学
奥村 雄司
pp.1304-1305
発行日 1967年12月1日
Published Date 1967/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200261
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教室の歴史
当教室は明治36年に,府立大阪医学校の中で,皮膚病,花柳病学(皮華科)の講座が開講され,桜根孝之進教授が就任されたことに始まる。後,大阪府立医科大学(大正4年)大阪帝国大学医学部(昭和6年)および大阪大学医学部(昭和22年)の皮泌科と経過するうち,佐谷有吉教授(大正15年),山田司郎教授(昭和2年),谷村忠保教授(昭和16年)が歴任された。昭和31年8月に藤浪得二教授が就任されるに際し,皮膚科と泌尿器科は分離し,各々の分野に専心することとなつた。藤浪教授は組織培養特に腫瘍組織培養を始めとする幾多の研究業績に加えて,昭和34年1月「皮膚病図説」誌(季刊)発行,同年5月「皮膚」誌(季刊)発行(昭和35年には日本皮膚科学会大阪地方会機関誌となる)。昭和35年4月,第59回日本皮膚科学会総会を昭和38年4月,第16回日本医学総会第29分科会を,夫々,会頭藤浪教授にて,大阪で開催された。終始一貫「人の和」を重視された藤浪教授の方針で,教室員のチームワークは非常によく,多数の皮膚科専門医を世に送り出しつつ現在にいたつている。
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