特集 医療の多様化とPOS―第15回日本POS医療学会報告
一般演題
看護記録の現状と問題点―精神科におけるPONR,4年を振り返って
渡辺 明夫
1
,
菊池 幸市
1
,
岩淵 保
1
,
菅原 輝男
1
,
佐々木 信子
1
,
栗原 冨佐子
1
,
佐藤 和枝
1
1岩手県立南光病院看護記録委員会
pp.1030-1032
発行日 1993年11月30日
Published Date 1993/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900737
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はじめに
精神科看護の基本は,患者と共に行動し,訴えに耳を傾け,言葉に表われない気持ちまでをも理解することであり,これは,どんな立派な看護計画よりも優先されなければならない.また,入院が長期にわたり,慢性化しやすい特徴から,継続性も重要である.このような基本や特徴を考える時,POSの必要性は,どのように問われるのであろうか.それは,意識的に関わろうとする姿勢の変化と,ただ関わるのではなく,「この患者の看護上の問題は何か」という,問題意識の深まりを期待し,このことが看護レベルの向上と継続性につながるものと考える.
1989(平成元)年6月からPONRを導入し,4年余りが経過する.現状を振り返り,今後の当院の看護記録を考えたい.
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