特集 質の高いケアの提供とPOS—第12回POS研究会報告
[一般演題]
救命救急センターにおけるPONR監査基準の確立
高取 真由美
1
,
野崎 良重
1
,
田中 千栄子
1
,
本多 めぐみ
1
,
緋田 雅美
1
,
本間 妙子
1
,
政次 富美子
1
1日本医科大学付属多摩永山病院救命救急センター
pp.727-731
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900124
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はじめに
当救命救急センター(以下,CCMと略す)ではPONRの充実に向けてフローシートの改良,観察基準や記録ガイダンスを作成し,活用している.しかし,患者の変化に沿って適切な時期に看護計画を修正することができないために,ケアが継続しない.村田らは,「オーディットと修正の機能が働いていないものはPOSではない」1)と述べている.
そこで,これらの問題を解決するために,当院の基準に基づいて急性期の患者に適した監査基準を作成し,オーディットを実施した.その結果,①看護計画・ベッドサイドケア・経過記録の一貫性および急性期の変化に沿った計画修正の充実,②受け持ち看護婦としての意識の向上,③オーディターの役割機能が確立した,のでその経過を報告する.
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