特集 POSの原点と臨床への応用—第10回POS研究会記録
一般演題
救急部門におけるPONRの充実—質の高い急性期ケアを目指して
松井 美香
1
,
石井 ひろみ
1
,
大力 和子
1
,
緋田 雅美
1
,
熊谷 玲子
1
,
岡野 節子
1
,
政次 富美子
1
1日本医科大学付属多摩永山病院救命救急センター
pp.768-771
発行日 1988年11月30日
Published Date 1988/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908581
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はじめに
当院(日本医科大学付属多摩永山病院)看護部では,昭和56年にPOSを導入して以来,入職時オリエンテーションおよび,卒後段階別に到達目標を設定した学習会をはじめとして,院内外の場でPONRの教育訓練を行なっている.
しかし救命救急センターは,重症患者を受け持ちながら,さらに救急患者を受け入れていくという厳しい体制であり,PONRは形式に従って記録しているものの,1人1人がそれを十分理解した上で運用しているとは言えない.現状の経過記録は,処置や医師の指示,疾患中心の観察を記録することが重要視され,看護計画,ベッドサイドケア,経過記録に一貫性がない.生命維持を優先する結果,個を見つめてリストアップした問題の記録が少なく,変化が早いために患者の状態と看護問題に‘ずれ’が生じやすい.
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