特集 情報化時代のPOS—第13回POS研究会報告
一般演題
看護の質を評価する―精神科でのPONRを通して
佐田 フサ子
1
1島根県立湖陵病院
pp.820-824
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900303
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はじめに
当病院看護部がPOSに本格的に取り組んでから5年が経過した.当院では,POSの理解を求めて教育委員会が中心となり定期的な学習会,ケース検討会を重ねていくと共に,看護記録の充実を目指して,基礎情報から退院サマリーまでの記録用紙を検討し,当院独自のPONRの形を作り上げた.5年を経た現在,形式については一応定着したと考える.
しかし,“質の高いケアの提供”を目的とするPOSの導入により,果たして我々の看護ケアは充実してきたのであろうか.今回,退院した患者カルテ100例を無作為に抽出し,当院の評価基準(表1)をもとに,基礎情報から退院サマリーまでの40項目を評価し検討した.
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