特集 本気で看護研究に取り組むために
実践的研究に取り組むポイント―私の研究活動から
土屋 八千代
1
1聖母女子短期大学
pp.822-828
発行日 1993年11月25日
Published Date 1993/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900690
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はじめに
「忙しいから研究なんてできない」と思っている方がいたら,ちょっと発想の転換をしていただきたい.その「多忙さを少しでも解消していくために研究が有効である」と.
教育の場においては,学生の育成を目的に認知・情意・精神運動の目標を設定し,意図的に関わっているであろうし,臨床の場では,患者の状況を好転させるための看護計画を立案,あるいは現場の問題を解決するにはどうすればよいのかなどを考え,日々の業務を試行錯誤しながら行なっているのではなかろうか.私たちの実践は無意図的なものはあり得ないのであって,創意工夫し実践した結果,目標は達成したかについて評価がなされるし,臨床の場での問題解決の是否は患者の変化や反応が示してくれる.
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